今年の夏は、雨や曇りの日が多かった。そんな印象を持っている人もいるかもしれません。
天気予報を確認してから出かけたり、洗濯物を外に出すか迷ったり。夏が終わってみると、実際の雨量よりも「雨が多かった」という感覚のほうが残っていることもあります。
では、2026年の秋田の夏は、実際にはどんな夏だったのでしょうか。気象庁が公表している秋田の観測データから、2025年と2026年の平均気温、降水量、日照時間を比べてみます。
2025年と2026年、秋田の夏を比較
秋田で観測された6〜8月の数字を並べると、次のようになります。
| 2025年 | 2026年 | 前年との差 | |
|---|---|---|---|
| 平均気温 | 25.3℃ | 24.1℃ | −1.2℃ |
| 降水量 | 480.0mm | 539.0mm | +59.0mm |
| 日照時間 | 611.3時間 | 622.1時間 | +10.8時間 |
※気象庁「過去の気象データ検索」秋田、6〜8月の観測値をもとに作成。
2026年は前年より降水量が増え、平均気温は低くなりました。一方、日照時間はわずかながら前年を上回っています。
2026年の降水量は、前年より59mm多かった
2025年6〜8月の降水量は480.0mmでした。2026年は539.0mmで、前年より59.0mm増えています。
2026年を月別に見ると、6月は124.0mm、7月は303.5mm、8月は111.5mmでした。特に7月の降水量が多く、夏3か月の半分以上が7月に集中しています。
「今年は雨が多かった」という印象があったとすれば、夏を通して同じように雨が多かったというより、雨量の多い時期の印象が残っている可能性もありそうです。
日照時間は、前年より10.8時間長かった
日照時間を見ると、少し違った動きが見えてきます。2025年は611.3時間、2026年は622.1時間で、前年より10.8時間長くなりました。
2026年は降水量が増えていますが、日照時間まで短くなったわけではありません。
岩手や宮城では、2026年は前年より日照時間が短くなっていました。秋田では、それとは違った数字の動きが見られます。
平均気温は前年より1.2℃低かった
平均気温は2025年の25.3℃に対して、2026年は24.1℃。前年より1.2℃低くなりました。
降水量は増え、日照時間もわずかに増え、その一方で平均気温は低下しています。
降水量、日照時間、気温。この3つを一緒に見ることで、「雨が多かった」という一言だけでは分からない夏の様子が見えてきます。
雨が増えても、日照時間が減るとは限らない
2026年の秋田では、前年より降水量が59.0mm増えました。しかし、日照時間も10.8時間増えています。
雨量が多ければ、そのぶん太陽が出ている時間も短くなる。感覚的にはそう考えたくなりますが、数字は必ずしも同じ方向には動きません。
雨がどの時期に、どのくらいまとまって降ったのか。晴れた時間がどのくらいあったのか。それぞれを分けて見る必要があります。
2026年の秋田の夏を数字から振り返る
2026年の秋田の夏は、前年と比べて降水量が59.0mm多く、平均気温は1.2℃低くなりました。一方、日照時間は10.8時間長くなっています。
「今年は雨が多かった気がする」。秋田では降水量を見る限り、その感覚と重なる部分があります。ただ、日照時間まで見ると、単純に「雨や曇りばかりの夏だった」とは言い切れません。
青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島。同じ2026年の夏でも、数字の動きは少しずつ違っています。
6県をひとつの表に並べると、2026年の東北の夏がまた違った形で見えてきそうです。