2017〜2026年、数字でたどる福島の住宅地
福島県の住宅地の地価を、10年分並べてみました。
2017年には+2.1%だった平均変動率は、その後少しずつ小さくなり、2021年には−0.1%に。
その後は再びプラスに戻り、2026年は+0.4%となっています。
県全体の数字だけを追っていくと、上昇と足踏みを繰り返しながら動いてきた10年に見えます。
その内側では、福島市や郡山市など、地域によって違う動きもあります。
福島県の住宅地、この10年
地価公示による住宅地の平均変動率は、次のように推移しています。
| 年 | 平均変動率 |
|---|---|
| 2017年 | +2.1% |
| 2018年 | +1.4% |
| 2019年 | +1.0% |
| 2020年 | +0.4% |
| 2021年 | −0.1% |
| 2022年 | +0.3% |
| 2023年 | +0.5% |
| 2024年 | +0.7% |
| 2025年 | +0.7% |
| 2026年 | +0.4% |
2017年の+2.1%から、2018年+1.4%、2019年+1.0%。
2020年には+0.4%となり、2021年は−0.1%でした。
その後は2022年+0.3%、2023年+0.5%、2024年+0.7%、2025年+0.7%と再びプラスに。
2026年は+0.4%となっています。福島県の住宅地は、2026年で5年連続の上昇となりました。
「平均価格」と「平均変動率」は少し違う
地価を見るときには、平均価格と平均変動率を分けて考える必要があります。
平均価格は、その年に調査された標準地の価格を平均したもの。
平均変動率は、前年から継続している標準地について、価格がどの程度動いたかを平均したものです。
そのため、平均価格が上がったことと、すべての土地が同じ割合で上がったことは、同じ意味ではありません。
今回は、6県の10年間を同じ基準で追いやすいよう、平均変動率を中心に見ています。
10年の途中で、いったん小さくなる
2017年には+2.1%だった平均変動率が、2018年+1.4%、2019年+1.0%、2020年+0.4%と、少しずつ小さくなっていきました。
そして2021年には−0.1%。
その後は再びプラスに戻り、2024年と2025年には+0.7%まで上がっています。
2026年は+0.4%。
10年間を通してみると、ずっと同じペースで上がってきたわけではありません。
いったん小さくなった数字が、また少し動き始める。
そんな時間が、この表の中には並んでいます。
福島市と郡山市では
2026年の住宅地平均変動率は、福島市が+1.0%、郡山市が+3.1%。
一方、いわき市は−0.1%、会津若松市は−0.2%でした。県全体では+0.4%ですが、主要都市の間でも数字には違いがあります。
福島市では、中心部や中心部近郊の住宅地で需要が安定している一方、中心部から離れた地域では下落が続いています。
郡山市では、中心部に加えて、その周辺や郊外にも需要が広がっています。
県平均の+0.4%だけでは、この違いまでは見えてきません。
2026年の福島県
2026年の福島県住宅地は、平均変動率+0.4%。
前年の+0.7%からは上昇幅が小さくなりましたが、5年連続でプラスとなりました。
一方で、県内すべての地域が上昇しているわけではありません。
福島市や郡山市などで上昇が続く一方、いわき市や会津若松市では小さな下落となり、人口減少や過疎化が進む地域では下落が続いています。
一つの県の中に、いくつかの動きが並んでいる状態です。
10年の数字から、これからを考える
2017年から2026年まで。
福島県の住宅地の数字を並べてみると、上がった年もあれば、ほとんど動かなかった年もありました。
2021年にいったんマイナスとなったあと、2022年からは再び上昇が続いています。
ただ、その内側を見ると、福島市、郡山市、いわき市、会津若松市などで動きは違っています。
地価という数字は、土地そのものだけで決まるものではありません。
人がどこで暮らすのか。
どこへ通うのか。
どんな場所に住みたいと思うのか。
そうした暮らしの変化も、少しずつ数字の中に表れているのかもしれません。
10年分の地価を並べた先で見えてくるのは、「これから上がるのか、下がるのか」だけではなさそうです。
これから福島で人が暮らす場所は、どんなふうに変わっていくのか。
そして、その変化は土地の価格にどう表れていくのか。
そんなことを、これからの数字を見ながら考えていきたいところです。