東北新幹線で東京へ着いて、まず向かったのは東京駅。
目的地は、東京駅構内の「STATION RESTAURANT THE CENTRAL グランスタ東京」だった。
今回の主役はもちろんカシオペアなのだが、息子にとっては、そこへ向かう途中にも立ち寄っておきたい場所があった。
食堂車の記憶を残すレストランへ
息子のお目当ては料理だけではない。
かつて寝台列車などで使われていた食堂車のカトラリーや、鉄道の食文化を感じさせる品々を見ることだった。
テーブルに置かれた皿やカトラリー。列車の名前を残した意匠。実際に走っていた列車の記憶が、こうした小さなものの中にも残されている。
私自身は鉄道に特別詳しいわけではない。
けれど、息子が「これを見たい」と言うものを一緒に見ていると、車両そのものだけではなく、食事やサービス、食器まで含めてひとつの鉄道文化だったのだと少しずつ分かってくる。



東京駅から、上野駅へ
食事を終え、次に向かったのは上野駅。
この日はカシオペアに関連したグッズイベントも行われていて、駅に着いた時点ですでに「これからカシオペアに乗る」という空気が始まっていた。
昔の列車名を記した表示板。カシオペアのヘッドマーク。25周年を記念した装飾。
息子は一つひとつ足を止めて見ていく。
私には懐かしい鉄道用品の展示に見えるものも、彼にとっては実物に近づくための入口なのだろう。


そして、ホームへ
イベントを見終え、いよいよホームへ向かう。
そこに停まっていたのは、写真や映像で何度も見てきたカシオペアだった。
銀色の車体に、紫、ピンク、オレンジ、黄色へと連なるライン。
「CASSIOPEIA for SAPPORO」の表示を残した車両を、息子はホームからじっと見ていた。
この日は列車でどこかへ旅立つわけではない。
それでも、実際の車両に入り、かつて寝台列車として走っていた空間で時間を過ごす。
その体験が、ここから始まる。

次回は、いよいよ車内へ。。。
02|10号車2番室。2室しかない個室のレイアウト