日々東北現代|ARTICLE

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宮城の地酒を、少し眺めてみた。

宮城の酒米を眺めてみる

宮城の日本酒を眺めていると、酒そのものだけでなく、普段の食事との距離も少し気になります。

2024酒造年度に、実際に清酒を製造した場数は28場。

一ノ蔵、浦霞、萩の鶴、勝山、伯楽星、蔵王、宮寒梅など、元の原稿にもさまざまな酒蔵や銘柄が挙げられていました。ひとくちに宮城の地酒といっても、つくられている場所も、使われている米も、それぞれ違います。

その違いを考えるとき、まず目に入るのが宮城県で育成された酒米です。

「蔵の華」と「吟のいろは」

宮城県で育成された酒造好適米のひとつが「蔵の華」。

そして2020年には、新しい酒造好適米「吟のいろは」が登場しました。

「蔵の華」以来、約20年ぶりとなる県育成の酒造好適米で、異なる香味の日本酒をつくることも育成の目的とされています。宮城県は、「蔵の華」が淡麗ですっきりした酒質になるのに対し、「吟のいろは」は味わいにふくらみがあり、柔らかくなることを特長として説明しています。

現在の県の事業でも、「吟のいろは」「蔵の華」のほか、ひより、美山錦、山田錦などが県産の酒造好適米として対象になっています。

米の種類が変われば、酒造りの選択肢も変わっていく。

そう考えると、日本酒は「蔵がつくるもの」というだけではなく、米を育てるところから続いているものにも見えてきます。

酒と食卓のあいだ

宮城の酒を考えるとき、食卓との関わりも少し気になります。

元の原稿でも、宮城の地酒を「食卓と一緒に楽しむ」という視点が置かれていました。日本酒は、単独で味わうだけではなく、その日の料理と一緒に口にすることもあります。

魚の日、肉の日、煮物の日。

同じ酒でも、合わせる料理が変われば、感じ方が変わることもあります。2025年の宮城県清酒鑑評会でも、県産米を使った清酒が評価され、「吟のいろは」や「蔵の華」を使った酒も出品されています。酒米を育てる人がいて、酒をつくる人がいて、それを食卓に置く人がいる。その間にあるものを少し眺めてみると、宮城の地酒は、特別な日のものというより、普段の食事の中にも入り込んでいるものなのかもしれません。

味の違いを全部説明できなくても、今日はこの料理と合わせてみようと思う。そんなところから、宮城の酒について考えてみてもよさそうです。

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